唯物論と物心二元論その1

この世の全て、精神活動さえも物理化学的現象の産物なのでしょうか?精神活動も脳内で起きる電気化学的現象の結果だと現代の人の多くは思っているかも知れません。

肉体と霊魂の二元論を信じる人は、だんだんと少数派になってきているかも知れません。不思議な現象を唯物論的に説明しようとする人はたくさん知っています。東大の理三にいった知り合いも、「ドッペルゲンガーは量子論で説明できる!」とか言っていました。

物理学者のような科学者の多くは唯物論者なのでしょう。そして、現代は、人を説得するときに、科学的とか、論理的とか、データに基づいて、とか言いますよね。

頭のいい人のことを、世の中の多くの人は、科学的で、論理的で、データに基づいた判断ができる人だと思っていますよね。そして、そのように説得されると、なんとなく、相手の言ってることが正しいと思っちゃいますよね。

直感的なだけで、確かな根拠が示せなければ人に何か信じさせたり、納得させたりするのは不可能ではないけれども大変難しいでしょう。

面白いことに、占いというのは、そもそもそれを信じない人にとっては、あまり当たりません。逆に、それを信じる人にとっては、占いの結果通りの展開で、ばっちり当たってしまうこともあります。いろんな説明が可能でしょう。たとえば、潜在意識的に暗示にかかってしまうから、占い結果のように行動して、結局占いの通りになったのだという説明も一理あるかも知れません。先日の量子論的な解釈だと、人間の精神活動も量子論的な物理現象だから、占い結果を信じることで、結果の通りのパラレルワールドの一つを選択して現実化させた、ということもできるかも知れません。

また他にも説明ができるでしょうが、要するに唯物論的な解釈というのは、人間の霊魂というものはない、霊の世界とか、神様とか、そういうものはない、という解釈です。

私も、一時期、唯物論的な解釈にはまり込んでいたこともあります。

でも、不思議なことに遭遇したり、他の人に見えないものが見えたりすると、全てが唯物論的な現象だと信じることができませんでした。

続く…。